歯科の治療って・・・? ほんとに治るの?
歯科の治療において、「治る」というのは、実は内科や整形外科において治療して「治る」というのとは意味が違います。
歯科治療では、一度悪化した部分は、基本的には元に戻りません。
お入れするものは、自然の歯とはちがって、人工の修復物だからです。
つまりムシ歯になる前と同じ状態に戻ったわけではありません。
わかりにくいでしょうから、ちょっと例を挙げてみましょう。
たとえば患者さんが骨を折ってしまった場合でも、ギブスをしておけばそのうち自然に骨がくっついて、元の状態に戻ります。元に戻りさえすれば、もう通院しなくても、普通にしていれば折れたりしません。
また風邪をひいたとき、内科で検査や投薬をうけて、数日後には体調は元通りになったというのも、「治る」と表現します。これが「治る」というイメージだと患います。
ですから患者さんはそういう感覚で、歯も治療をしたら完全に元通りに戻る、という風に錯覚してしまいがちです。
でも、それは正しくはありません。
歯の場合、治療したという表現は、完全に元に戻ったのではなくて、人工の材料をつめて、修理・修復しただけです。ムシ歯にかかる前の健康な状態と、人工物で修復された治療後を比較すると、修復後ではつめものと、元々の歯との間には、ミクロのスキマができてしまったので、バイキンが入りやすい、弱い歯になってしまったと言えます。天然の無傷の歯に優る人工物はありえません。
2009.02.09


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